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夢を形にする技術者育成プログラム
第2回元気プロジェクトまつり潜入記

 11月23日の祝日、文京キャンパスにあるアカデミーホールにおいて「第2回福井大学元気プロジェクトまつり」を開催しました。朝からあいにくの雨模様で、屋外企画の開催が心配されましたが、スタッフ一同の願いが通じたのか、開場となる午前11時頃には心地よい晴天に恵まれました。

福井大学元気プロジェクトまつりとは


 知能ロボット体験コーナー

 「福井大学元気プロジェクトまつり」は、大学が市民を啓蒙するのではなく、より現実的な問題を通じて学生と市民とがともに学びあう祭典をめざしています。工学部の授業科目である「学際実験・実習(環境問題調査隊、知能ロボット、ビデオ制作)」、「創成型化学演習(生物応用化学科)」、「メディア情報学実践(情報・メディア工学科)」の成果発表や教育地域科学部の博物館実習の一環として県立歴史博物館で実施した「ビン展。」の再展示といった授業を通じた創造力育成教育の成果の他、学生たちが楽しみながら自主的におこなっている活動の紹介もおこないました。


 学生制作ビデオ撮影会
 今回は、松岡キャンパスからも、文化サークル「考古学inフクイ」が文化財展示をひっさげて初登場しましたし、全日本学生フォーミュラ大会出場をめざして結成されたレーシングカー製作チームFRCが呼びかけ、大会においてユニークデザイン賞3位に輝いた福井工業大学のグループが友情展示するなど、バラエティーに富んだ盛りだくさんな内容になりました。

さまざまな分野で活躍する福大生たち


 メインホールでの展示の様子


 屋外でもフォーミュラーカーなどの展示を行いました

 田原町商店街の空き店舗を利用して人々とのふれあいや情報発信に取り組む「たわら屋」、文京キャンパスの底喰川沿いにある雑木林を利用した市民憩いの場をつくることに取り組み、第1回全国大学生環境コンテストにおいて最優秀賞に輝いた「雑木林を楽しむ会」、ロボカップ全国大会に出場したサッカー・ロボット製作チーム(このロボットはなかなか手強く、疲れを知らないロボット相手にアゴが上がるやら体当たりを食らうやら・・・。)、文京キャンパスを居心地の良い場所にする活動に取り組む「Bキャン 」、物理法則の理解を助ける実験や工作を工夫する「物理博物館」、機械工学科で数々のマシーンを製作し続ける「機械工作隊」といった学生たちのグループもポスター展示や実演などにより発表をおこないました。昨年に引き続き、ロボット製作を体験するコーナーは子どもたちに大人気。


 なかなか手ごわいサッカーロボット


 「地産地消」をキーワードに、お弁当を販売しました
また、今回は「農と食」のつながりを見つめ直し、「地産地消」と「食の安全」を考えるキッカケにしようという思いから学生ベンチャー研究室「ボランチ」が地元でとれた食材でつくった弁当を販売しましたが、100食用意した弁当は好評のうちに完売しました。

より良い発表会を通じて街も大学もみんなで元気に

 このイベントでは、説明や実演などはすべて学生たちがおこないます。ただ、「来場者に説明する」という一見簡単な行為も、慣れないと来場者に話かけるということからためらいがあるものです。(私事で恐縮ですが、私自身も会社に入社した1年後に経験した店頭販売実習では、お客さんに声をかけることの難しさをイヤというほど体験しました。)最初は緊張気味であった学生たちも徐々に市民のみなさんと話し合えるようになっていった様子がうかがえました。


 みなさん、今後もヨロシク!
またまだ展示・説明方法には改善の余地がありそうですが、学生たちにとっても「人に説明することが一番勉強になる」ということがよく理解できた1日になったようです。また、このようなイベントはキャンパス間や学部間の隔たりを越えて、やる気のある学生たちがネットワークを作っていくことにも有効であろうと思います。

さいごに

 今回の来場者数は150名あまり。この手のイベントとしては、まずまずの来場者数であろうかとは思いますが、来年度以降、さらなる発展に向けて改善策を考えていきたいと思います。みなさまもお気づきの点や改善へ向けたアイディア・ご要望などがございましたら、どしどし福井大学広報センター(koho@ad.u-fukui.ac.jp)までお寄せください。発表内容をサカナとして、学内外の人たちが自由に意見交換し、学生も市民も「元気がでる」活動を共創していければと願っております。